コンテナの仕組みを理解しよう

目次

✅ 概要

コンテナはアプリケーションの開発・実行・運用に革命をもたらした技術です。
この記事では、コンテナの基本構造・仮想マシンとの違い・内部技術(名前空間やcgroups) まで、初心者でも理解しやすく解説します。


🖥️ 仮想マシンとコンテナの違い

項目仮想マシン(VM)コンテナ
仮想化対象ハードウェアOSレベル
起動速度数十秒〜数分数秒
リソース使用高(OSごと)軽量(共有カーネル)
独立性高(OS単位で完全分離)中(ホストのカーネルを共有)
代表的な技術KVM, VMware, VirtualBoxなどDocker, containerd, Podmanなど

📦 コンテナとは?

  • コンテナはアプリケーションとその依存環境を一つのまとまり(イメージ)としてパッケージする技術です。
  • OSのカーネルをホストOSと共有しながら、プロセスやファイルシステム、ネットワーク空間は分離(隔離)されます。

🗂️ コンテナのファイルシステムとイメージの関係

  • イメージは、アプリと必要なライブラリなどを含む静的なテンプレート
  • コンテナは、イメージを元に起動した実行中の状態

📌 レイヤー構造の例(Docker)

ubuntu:20.04 (ベースイメージ)
└─ Pythonレイヤー
└─ アプリケーションレイヤー
  • 各レイヤーは差分のみ保存され、効率的に再利用されます。
  • コンテナ起動時に一番上に書き込み可能なレイヤーが追加され、実行環境が構築されます。

🛠️ コンテナの仕組みを支える技術

1. 名前空間(Namespaces)

プロセスが使うリソースを個別に隔離するLinuxの仕組み。

名前空間の種類隔離される対象
pidプロセスID
netネットワークインターフェース
mntファイルシステム
utsホスト名・ドメイン名
ipcプロセス間通信
userユーザーとグループID

→ コンテナごとに“独自の環境”を持っているように見えるのはこのためです。


2. 制御グループ(cgroups)

CPUやメモリ、I/Oなどのリソース使用量を制限・管理する仕組み。

できること:

  • メモリの最大使用量制限
  • CPU使用率の制御
  • I/O帯域の制限 など

→ ホストのリソースを“無秩序に消費させない”ための仕組みです。


💡 実際のイメージ:仮想マシン vs コンテナ構造図

[ホストマシン]

┌────────────────────┐
│ OSカーネル │← コンテナはこのカーネルを共有
├──────┬──────┬──────┤
│Container1│Container2│Container3│
│ App+依存 │ App+依存 │ App+依存 │
└────────────┴──────┴──────┘
  • VMのように個別にOSを持たないため、軽量で高速なのが最大の利点です。

🔁 おさらい

キーワード内容
コンテナアプリ実行に必要な環境をまとめた軽量な仮想実行単位
イメージコンテナの元になるテンプレート
名前空間(namespace)リソースの隔離
cgroupsリソースの制御
VMとの違いOSを仮想化するか、プロセスレベルかの違い
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