Linuxシステムを支えるストレージの構成と管理の基本を学ぶ
目次
■ 概要
Linuxでは、ディスクのレイアウト(パーティション構成)はシステムの安定性やパフォーマンスに大きく影響します。適切なパーティション設計、MBRやGPTの理解、そしてLVMによる柔軟なディスク管理は、サーバー構築や運用に不可欠なスキルです。
本記事では、パーティションの基礎から、fdisk/gdisk/partedなどのツールの使い方、LVMの概念までを分かりやすく解説します。
■ 1. パーティションとは?
パーティションとは、1つの物理ディスク(HDDやSSD)を複数の論理領域に分割する仕組みです。
● 主なパーティションの種類と役割
| マウントポイント | 用途 |
|---|---|
/(ルート) | 基本的なファイルシステム全体 |
/boot | カーネルやブート関連ファイル |
/home | ユーザーのホームディレクトリ |
/var | ログファイルや一時データ用 |
swap | 仮想メモリ領域(RAM不足時に使用) |
■ 2. パーティションスキーム:MBRとGPTの違い
| 比較項目 | MBR(旧) | GPT(新) |
|---|---|---|
| パーティション数 | 最大4個(基本) | 最大128個(EFIでは標準) |
| 最大容量 | 2TBまで | 9.4ZB(実質無制限) |
| ブート方式 | BIOS | UEFI |
| 必須パーティション | 無し | ESP(EFI System Partition) |
- UEFIシステムでは、
ESPパーティション(通常/boot/efiにマウント)が必要。
■ 3. パーティション操作ツール
● fdisk:MBR用のパーティション操作ツール
sudo fdisk /dev/sdX
mでヘルプnで新規パーティション作成dで削除、wで保存、qで破棄
● gdisk:GPT用の操作ツール(fdiskのGPT版)
sudo gdisk /dev/sdX
- コマンド体系は fdisk に似ています
● parted:GUI的な構文を使えるツール(GPT・MBR両対応)
sudo parted /dev/sdX
(parted) mklabel gpt
(parted) mkpart primary ext4 1MiB 100%
■ 4. 実用的なパーティションの構成例
システムに合わせてパーティションを分けることで、ログによる容量圧迫やユーザーデータの分離が可能になります。
例:標準的なサーバー構成
| パーティション | 推奨容量 |
|---|---|
/boot | 1GB |
/ | 20GB以上 |
/home | 任意(ユーザーに応じて) |
/var | 5~20GB(ログ量による) |
swap | RAMと同程度 or 少なめ |
■ 5. LVM(論理ボリュームマネージャ)の基本
● LVMとは?
複数の物理ディスクやパーティションを仮想的に統合・管理できる仕組み。ディスクの動的な拡張やスナップショットが可能。
● 用語整理
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| PV(物理ボリューム) | 物理ディスクまたはパーティション |
| VG(ボリュームグループ) | 複数のPVを束ねた単位 |
| LV(論理ボリューム) | 実際にマウントする仮想的なディスク領域 |
● LVMの利点と欠点
- ✅ 利点:
- 柔軟に領域を拡張・縮小できる
- スナップショットによるバックアップが可能
- ❌ 欠点:
- 若干のオーバーヘッド
- 設定が複雑になりがち
■ まとめ
Linuxにおけるハードディスクとパーティションの管理は、インストール時だけでなく、運用中のリソース調整にも密接に関わります。
- fdisk/gdisk/partedでディスクレイアウトを編集
- システム用途に応じて適切にパーティションを分割
- LVMで柔軟なストレージ管理を実現
次は、ファイルシステムのフォーマットとマウント方法へ進むと、さらに実用的なスキルを得られます。

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