安定したシステム運用には「監視」が欠かせません。障害が発生してから対処するのではなく、「兆候を早期に察知して防ぐ」ことが、効率的な運用の鍵です。この記事では、死活監視・リソース監視・運用監視ツールの役割と活用方法をわかりやすく解説します。
目次
✅ 1. システム監視とは
システム監視の目的
- 障害の早期発見と通知
- 性能劣化の予兆検知
- 安定したサービス提供の維持
- 運用負荷の軽減と自動化
🔎 2. 死活監視(しにかつかんし)
死活監視とは?
サーバやサービスが「生きているか(alive)」「死んでいるか(dead)」を判定することです。
主な監視対象
- サーバ自体(PINGなど)
- Webサービス(HTTPレスポンス)
- ポートやプロセスの有無(SSH, DB, etc)
死活監視の方法
- ping:応答があるか
- サービス監視:
systemctl is-activeなどでプロセス確認 - ログイン可能かどうかの確認
- Webチェックツール(curl/wget)
💻 3. リソース監視
リソース監視とは?
CPUやメモリ、ストレージ、ネットワークなどのリソース使用率を監視し、過負荷や異常の兆候を早期に検出します。
監視対象
- CPU・メモリ・ディスク使用率
- 通信量(インターフェース単位)
- I/O性能
- ログファイルの異常(OOM Killer, Failures)
使用ツール・コマンド
top,htop,vmstat,iostat,sar- SNMP による監視
- ログ監視(syslog, journalctl)
📡 4. 運用監視ツールの導入メリット
導入メリット
- 監視作業の自動化・標準化
- アラート基準や方法の統一
- 複数サーバの集中管理
- 障害の履歴管理・可視化
標準管理項目の例
| 項目 | しきい値例 | 通知方法例 |
|---|---|---|
| CPU使用率 | 80%以上 | メール |
| ディスク空き容量 | 残り10%以下 | Slack連携 |
| HTTP応答なし | 3回連続失敗 | PagerDuty |
🧰 5. 代表的な運用監視ツール
| ツール名 | 特徴・用途 |
|---|---|
| Zabbix | オールインワン監視ツール。GUI、テンプレート、SNMP対応。 |
| Nagios | 柔軟なプラグイン監視。シンプルな構成が強み。 |
| Icinga2 | Nagios互換で高機能。Web GUIやAPIも強力。 |
| collectd | リソース収集専門。グラフ化には別途可視化ツールが必要。 |
| MRTG | SNMPトラフィックのグラフ化。インターフェース監視に有効。 |
| Cacti | MRTGより視覚的に優れたインターフェースグラフ表示。 |
🔧 6. 監視運用のベストプラクティス
- しきい値の適切な設定:アラートの出過ぎ防止
- 自動通知の整備:メール、チャット、Slackなど
- ログ分析の習慣化:異常の兆候を早期に発見
- 定期的な監視項目の見直し:業務に合わせて進化させる
- 冗長構成の監視サーバ:監視が止まらないように
🧠 まとめ
| 監視の種類 | 内容 | 代表的な手法・ツール |
|---|---|---|
| 死活監視 | サーバ・サービスの稼働確認 | ping, curl, Nagios, Zabbix |
| リソース監視 | CPU/メモリ/ネットワーク等 | top, sar, SNMP, collectd |
| 運用監視 | 障害の自動検出とアラート通知 | Zabbix, Icinga2, Cacti, Nagios |
日々の監視は、インフラ運用の心臓部です。ツールを適切に選び、仕組み化することで、障害を未然に防ぎ、より安定したシステム運用が実現できます。
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