クラウドセキュリティの基礎:オンプレとの違い・リスク・対策を徹底解説
クラウド時代の今、Linuxサーバーはオンプレミス(自社運用)だけでなく、AWSやGCPなどパブリッククラウド上でも稼働するケースが増えています。
本記事では、パブリッククラウドとオンプレミスのセキュリティの違いや、クラウドならではのリスク・対策について解説します。
目次
1. オンプレミスとクラウドのセキュリティの違い
オンプレミス(物理サーバー)
- ハードウェアからネットワークまで全て自社で管理
- セキュリティポリシーを完全にカスタマイズ可能
パブリッククラウド(例:AWS、Azure、GCP)
- 責任共有モデルが基本
- ハードウェアや仮想インフラはクラウド事業者が管理
- ユーザーはOSやアプリ、データの責任を負う
| 項目 | オンプレミス | パブリッククラウド |
|---|
| 管理責任 | すべて自社で管理 | インフラは事業者、OS以上は利用者 |
| セキュリティ | 自由度が高いが負担も大きい | 標準化されているが制約もある |
| 可用性 | ハード障害に備えた冗長設計が必要 | 冗長構成が事業者側で標準提供されている |
2. クラウドにおけるLinuxセキュリティの課題
クラウドならではの脅威例
- 誤設定によるインターネットへの無制限公開
- APIキーの漏洩による不正アクセス
- 自動スナップショット・揮発性ストレージの管理ミス
3. クラウド特有のリスクと対応策
クラウド管理機能との分担
- ファイアウォールやルーティングはWeb管理コンソール上で設定
- OSの設定はログイン後に手動で管理(iptablesなど)
リージョン選択の重要性
- 国内リージョンを選ぶことで法令遵守(データ保護法など)がしやすくなる
- 海外リージョンでは越境リスクや通信遅延が発生する可能性あり
揮発性ストレージの注意点(例:EC2の一時ボリューム)
- サーバ停止や再起動でデータが消える
- 永続化が必要なデータはEBS等に保存
4. 管理コンソールへのアクセスと認証方式
管理コンソールとは?
- AWSやGCPなどが提供するWebベースの管理画面
- インスタンスの作成、ネットワーク設定、ファイアウォール設定をGUIで管理
認証方式の特徴
| 方法 | 内容 |
|---|
| パスワード認証 | 基本的なログイン手段 |
| 多要素認証(MFA) | スマホアプリやメールと連携して追加認証 |
| ワンタイムパスワード(OTP) | 一時的な使い捨てコード(Google Authenticatorなど) |
| IAMロール・ポリシー | 最小権限の原則でアクセスを細かく制御 |
インターネット経由のリスク
- 管理画面は常にインターネット上にある
- 不正ログイン対策としてIP制限・MFA・監査ログの確認が必須
5. クラウドストレージの特徴と注意点
揮発性 vs 永続性
| 種類 | 内容 |
|---|
| 揮発性ストレージ | サーバの再起動・停止でデータが消える |
| 永続ストレージ | 再起動してもデータが保持される |
対策ポイント
- アップロードデータはバックアップを必ず取得
- アプリログ等を揮発性に保存しない設計が必要
6. まとめ:クラウドでは「設計」と「設定」が命
クラウド上のLinuxサーバーでは、物理的なセキュリティから論理的な設計まで分業になります。
そのため、以下の点を押さえることが重要です。
| 項目 | 要点 |
|---|
| セキュリティ責任の明確化 | クラウド事業者と自社の責任範囲を理解する |
| リスク対策 | 認証強化・ファイアウォール・ストレージ保護 |
| アクセス制御 | IAMと多要素認証を活用 |
| リージョン選択 | 法令やパフォーマンスに合わせて選定 |
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