目次
はじめに
Linuxシステムにおいてネットワークがつながらない、遅い、名前解決ができないといったトラブルは日常的に発生します。
本記事では、代表的なネットワークトラブルとその調査・解決方法について、具体的なツールとコマンドを用いて解説します。
1. ネットワーク接続の確認
まず最初に、接続が物理的・論理的に正常かを確認します。
1-1. インターフェイスの確認と起動
ifconfig # インターフェイス一覧を表示(古いがまだ使用可)
ip addr # 推奨コマンド
有効化/再起動:
ifup eth0 # 起動
ifdown eth0 # 停止
再設定:
sudo systemctl restart NetworkManager
2. 疎通確認
2-1. ping / ping6(IPv6)
ping 8.8.8.8 # GoogleのDNS(IPv4)へのPing
ping6 2001:4860:4860::8888 # IPv6でのPing
注意: 応答がなければネットワークまたはファイアウォールの問題の可能性があります。
3. 名前解決の確認
3-1. host コマンド
host www.google.com
3-2. dig コマンド(より詳細)
dig www.google.com
DNSに問題があると、インターネットは接続されていても名前解決に失敗します。
4. ポートの確認・通信テスト
4-1. netcat(nc または ncat)
nc -zv www.google.com 443
-z: スキャンモード(接続だけ)-v: 詳細出力
4-2. ポートの状態確認(netstat / ss)
netstat -tuln # TCP/UDP ポートのリスン状態
ss -tuln # より新しく高速な代替コマンド
5. 経路の調査
5-1. traceroute / traceroute6
traceroute www.google.com
traceroute6 ipv6.google.com
5-2. tracepath / tracepath6
tracepath www.google.com
ポイント: 中継ルートや通信の途中で失敗している箇所を視覚化できます。
6. ルーティングテーブルの確認と修正
6-1. 現在のルーティングを確認
ip route
出力例:
default via 192.168.1.1 dev eth0
6-2. デフォルトルートの追加/削除
ip route del default
ip route add default via 192.168.1.1 dev eth0
7. ホスト名とネットワーク関連設定
hostname # 現在のホスト名
hostnamectl set-hostname myhost.local
ホスト名がDNSや他のシステムとの接続に影響を与える場合もあります。
まとめ
ネットワークの問題解決は、手順を整理して以下の順に対応するのが基本です:
- インターフェイスの状態を確認(
ip,ifconfig) - 疎通確認(
ping,ping6) - 名前解決のチェック(
host,dig) - ポート通信チェック(
nc,netstat,ss) - 経路トレース(
traceroute,tracepath) - ルーティングテーブルの見直し(
ip route) - 必要に応じて再設定やホスト名の確認
これらのスキルは、LPIC試験や実務における障害対応にも役立つ必須スキルです。

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