Linuxを学ぶ上で避けて通れないのが「テキスト処理」です。
本記事では、LinuC-1(またはLPIC-1)試験範囲に登場する代表的なテキスト処理コマンドを解説します。
🧩 テキスト処理とは?
Linuxではログや設定ファイルなど、ほとんどの情報が「テキストファイル」として保存されています。
そのため、テキストを効率的に扱うスキルが必須です。
📚 主なテキスト処理コマンド一覧
1. cat(ファイルの内容を表示)
catコマンドは、ファイルの中身を表示するコマンドです。
基本構文:cat ファイル名
-n:行番号を表示-b:空行を除いた行に番号を付ける

2. cut(文字やフィールドを抽出)
cutコマンドは、行ごとに指定した部分(文字・区切りフィールド)を抽出するコマンドです。
基本構文:cut -d":" -f フィールド番号 ファイル名
-d:区切り文字を指定-f:表示したいフィールド番号を指定

3. expand(タブをスペースに変換)
expandコマンドは、タブ文字をスペースに変換するコマンドです。
基本構文:expand -t タブ文字数 ファイル名
-t:スペース数の指定

4. unexpand(スペースをタブに変換)
unexpandコマンドは、スペースをタブに変換するコマンドです。
基本構文:unexpand -t 空白数 ファイル名
-t:空白の数の指定

5. fmt(段落を整形)
fmtコマンドは、テキストの整形(幅揃え)を行うコマンドです。
基本構文:fmt -w 文字数 ファイル名
-w:1行の最大幅を指定

6. head(先頭の行を表示)
headコマンドは、ファイルの先頭部分(デフォルトで10行)を表示するコマンドです。
基本構文:head -n 行数 ファイル名
-n:表示する行数を指定(省略可)

7. tail(末尾の行を表示)
tailコマンドは、ファイルの末尾部分(デフォルトで10行)を表示するコマンドです。
基本構文:tail -n 行数 ファイル名
-n:表示する行数を指定(省略可)-f:リアルタイム追跡

8. join(共通フィールドで2ファイルを結合)
joinコマンドは、2つのファイルの共通フィールドで結合するコマンドです。
基本構文:join ファイル名1 ファイル名2


9. less(ページ単位で表示)
lessコマンドは、ファイルをページ単位でスクロール表示するビューアコマンドです。
基本構文:less ファイル名
エディタみたいな画面が開き、簡単な操作が出来ます。

-操作方法-
g:ファイルの先頭に移動G:ファイルの終端に移動SPACE:1画面進むb:1画面戻る/文字列:検索q:終了
10. nl(行番号を付けて表示)
nlコマンドは、行番号付きでテキストを表示するコマンドです。
基本構文:nl ファイル名
-b a:全ての行に番号(空行にも番号付加)

11. od(バイナリデータを表示)
od(Octal Dump)コマンドは、ファイルの内容をバイナリ(2進数)・8進数・16進数・ASCII 文字などで表示するコマンドです。
主に、バイナリファイルの中身を解析したいときに使われます。
基本構文:od -c ファイル名
-c:文字として表示
バイナリデータをエディタで開くと・・・

12. paste(行単位で結合)
pasteコマンドは、行単位でファイルを横方向に結合するコマンドです。
基本構文:paste ファイル名1 ファイル名2
-d ",":区切り文字を指定

13. pr(印刷用整形)
prコマンドは、印刷用にページ分割やヘッダをつけて整形するコマンドです。
基本構文:pr -n ファイル名
-n:行番号を付加

14. sed(ストリームエディタ)
sedコマンドは、テキストを一括処理・変換できるストリームエディタです。ファイルや標準入力から読み込んだテキストに対して、検索・置換・削除・挿入などの操作を行えます。
基本構文:sed 's/old/new/g' ファイル名
よく使うオプション:
-e:複数の編集コマンドを指定-i:ファイルを直接編集(上書き)s:置換コマンド(s/旧/新/)

15. sort(ソート)
sortコマンドは、行を並び替える(昇順・降順など)コマンドです。
基本構文:sort ファイル名
-r:逆順ソート-n:数値順にソート

16. split(ファイルを分割)
splitコマンドは、ファイルを指定サイズで分割するコマンドです。
基本構文:split -l 分割したい行数 ファイル名 分割後のファイル名
-l:分割する行数を指定

17. tr(文字変換)
trコマンドは、文字単位の変換や削除を行うコマンドです。標準入力から読み込んだテキストの中の文字を、指定した文字に置き換えたり削除したりします。
基本構文:tr [変換前文字列] [変換後文字列]
✅ 使用例:
1. 小文字を大文字に変換:echo "hello" | tr 'a-z' 'A-Z'
➡ 出力:HELLO
2. スペースを改行に変換:echo "apple orange banana" | tr ' ' '\n'
➡ 出力:apple orange banana
3. 特定の文字を削除(-dオプション):echo "abc123" | tr -d '0-9'
➡ 出力:abc

18. uniq(重複行の削除)
uniqコマンドは、連続する重複行を取り除くコマンドです。
基本構文:uniq ファイル名
-c:重複回数を表示

19. wc(行数・単語数・バイト数)
wcコマンドは、行数・単語数・バイト数をカウントするコマンドです。
基本構文:wc ファイル名
-l:行数-w:単語数-c:バイト数

📝 最後に
テキスト処理のスキルは、LinuC-1の試験だけでなく、実務でも毎日のように使う重要な技術です。
最初は覚えることが多く感じるかもしれませんが、コマンドの意味と使い方をセットで覚えれば、自然と身についていきます。


































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